今からでも間に合う?

夏も折り返し点を過ぎ、気をつけてもだいぶ肌がダメージを受けてきた気がします。みなさんはいかがですか?
今回はコスメの美容部員りかこちゃんに、いろいろQ&Aで聞いてきました。
今からでも乙女(?)の肌を守らなければ・・・


Q:紫外線って肌にどんな影響があるんですか?
A:紫外線はシミ・ソバカスなどの色素沈着の原因になることはご存知だと思いますが、その他にもシワやたるみなどの原因にもなります。また、肌が紫外線が肌内部に入るのを防ごうとして角質が厚くなり硬くなってしまいます。
 たくさん紫外線に肌をさらした方は、実際の年齢より「光老化」によって皮膚年齢が高くなってしまう方が多いです。
Q:SPF・PAなどと表示されていますが、どういう基準ですか?
A:日本人の肌が日焼けで赤くなるまでの時間は平均約20分です。これを目安にしてSPF1と考え、SPF10のサンスクリーンをつければ日焼けするまでの時間を10倍に延ばせることになります。
 また、PAの表示はUV-A(長波長紫外線)から肌を守る効果を示し、「PA+」では肌が黒くなるまでの時間を2倍に延ばす効果を示し「PA++」は4倍というように示されます。
Q:サンスクリーンは数値が高ければ1日安心していられますか?
A:数値の上では大丈夫ということになりますが、いくら数値が高く耐水性があっても汗や水で流れ落ちてしまいます。ですから、こまめに塗り直すことが大切です。2〜3時間ごとに塗り直すと良いと思います。
Q:サンスクリーンを塗ると白くなるのはなぜですか?
A:日焼け止めクリームに配合されている紫外線散乱剤は、肌に受ける紫外線を乱反射させて肌内部へ浸透するのを防ぐ成分で、主に白色の粉体でできています。つけた時に肌が白く見えるのは、この成分の白さが反射するためです。
 紫外線吸収剤使用のサンスクリーンは白くならないのですが、肌へのダメージになる成分も含まれているので、紫外線散乱剤使用のサンスクリーンがおすすめです。
Q:日焼けで赤くなってヒリヒリ!どのようにケアしたら良いのでしょう?
A:赤くほてってヒリヒリというのは、一種のやけど状態(サンバーン)です。水ぶくれになってしまったり、我慢できない痛みがあるときは専門医に行くことをおすすめします。
 まず、ほてりを取ることが先決です。冷たいタオルで何度も冷やします。また、ほてりを取るジェルなどが市販されていますので、冷タオルである程度ほてりを取った後にやさしくジェルをのせて保湿も兼ねてケアして下さい。肌がヒリヒリするときは、スプレータイプよりジェルタイプの方が刺激が無くて良いかもしれません。
 また、炎症がおさまるまでは化粧品の使用は中止して、落ち着いてからお手入れメイクなどはした方が良いでしょう。
 日焼け後は肌がとても乾燥してますしダメージを受けていますから、ローションマスクなどをしてたっぷり水分を与えてあげることですネ。

Q:シミ・ソバカスはつくりたくないのですが、手軽な予防法は?
A:まずは肌を紫外線にさらさないことが一番です。なるべく気遣うようにして下さい。また、毎日の肌のケアに美白タイプのシリーズを使用するのが効果的です。ただし、美白タイプのシリーズを使用したから安心という訳でもありません。日頃の予防対策は忘れずにして下さい。
 また、アイテムごとの使用量というのがあります。その量を使うことによって効果がありますので、カウンセラーに使い方・使用量などをよく聞いて使われることをおすすめします。
Q:シミ・ソバカスの他に肌荒れ・吹き出物も。何を使ったら良いのですか?
A:夏の肌はデリケートです。汗などで肌がアルカリ性に傾き肌の免疫力が低下しますし、エアコンの中に長時間居ると肌も乾燥します。皮脂分泌も活発になりますから、ベタついた肌に汚れや雑菌が付着してニキビや吹き出物の原因にもなります。
 美白の効果があり、その他にほてり・肌荒れ・吹き出物などにも効果のある和漢生薬配合の化粧品を使うと良いと思います。肌に透明感と滑らかさをよみがえらせてくれます。
 皮膚表面が硬くくすんだ感じになっていたら、角質除去エッセンスをおすすめします。メラニン角質やクレンジングや洗顔で落としきれなかった汚れを無理なく取り除いてくれて、肌をふんわり柔らかにしてくれます。そして、次に使う化粧品の浸透を助けてくれる相乗効果もあります。
Q:夏の肌のお手入れポイントを教えて下さい?
A:夏の肌は、いろいろな外的要因で肌ストレスを受けています。ですから、肌が受けたダメージをケアしてあげることが大切です。
 まずは肌を清潔に保つこと。そして、たっぷりの水分補給と水分の蒸発を防ぐための適度な油分を与えてあげて下さい。お手入れの基本は、メイク落しのクレンジング・洗顔・化粧水・乳液です。その他に個人の肌性にあわせて、それぞれ必要なアイテムを増やしてお手入れに取り込むようにするわけです。
 基本アイテムをしっかり、正しい使用方法で使うことがまずは第一歩でしょう。汗でファンデーションが流れて落ちてしまったから洗顔だけで良いなどと思うのは大きな誤りです。皮脂やメイク料などの油分の汚れは、クレンジングで溶かして浮き上がらせてからが洗顔の一番のポイントです。その後、化粧水・乳液は季節や肌性にあわせた使用感のものがありますので、夏向きの季節にあったものを使って下さい。
Q:メイクをしてもすぐにくずれてしまいます。化粧くずれしない方法は?
A:朝、洗顔前にかるくオイルクレンジングを肌にのばし、夜に分泌した皮脂などを毛穴や表面から取り除いた後に洗顔すると、かなり化粧のもちが良くなります。洗顔フォームは市販の泡ネットを使って泡立てると、肌を痛めずスッキリ洗い上がります。
 また、メイク前に汗が出てどうしようと思ったときは、冷たいタオルを首の後ろにあててみて下さい。皮膚温が下がり汗も引きますので、メイクしやすくなると思います。
 日中、できればお昼頃と午後3時頃には油とり紙などで皮脂を取り去り、化粧直しをおすすめします。ファンデーションに皮脂が混ざった状態のままでいると、ファンデーションが酸化して肌に負担がかかります。そこに紫外線を浴びると油やけの原因にもなりますので、面倒がらずにメイク直しをして下さい。
Q:レモンパックって良いんですか?
A:ビタミンCを多く含んだ食べ物を食べるのは肌に良いのですが、パックとなると話は違います。レモンやキュウリなどには、光の吸収を倍増する成分が含まれています。皮膚に付着すると2日間ぐらいとどまって、パックした後に紫外線を浴びるとその部分だけ黒くなってしまうおそれがあります。
 高濃度ビタミンCは美白効果がありますが、それはあくまでも肌に効果のある成分のみで作られたものですから、肌のトラブルをおこす原因になりますのでやめた方が良いでしょう。

by 美智子  




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