秋だ!芸術だ!テンペラ画

以前、ご協力頂いたアカデミア・プラトニカ。
今回は幸運にも、ここを主宰する青木氏の個展が開催されていました。




テンペラとは?
混ぜ合わせるという意味らしいが、絵の具としては以下のようになるらしい。

 顔料+乾性油→油絵の具
 顔料+卵→テンペラ技法
 顔料+アラビアゴム水溶液→水彩絵の具
 顔料+アクリル樹脂→アクリル絵の具

テンペラの展色材には卵が使われるが、保存上の問題から、その場で練って使うことが多いらしい。




青木氏とお会いするのは2度目だが、今回は近代文化遺産を活用した新しい構想についてお聞きした。
那珂町菅谷に、にぎわいと活力が創造されるような予感のする構想である。

これは、私が語り表せるものではないし、それぞれの感性が具現化するもので、どのような形でそれが出現するのか、はかりしれないものである。
ただ、新しい観念が動き出していることは確かなことである。




今回の氏の個展のリーフレットに以下のような一節がある。

絵画の究極の役割は、現実のものの似姿をただ表すことでは決してない。絵を描くことは、現実を超えた世界があることを示し、そこに夢や憧れを抱き続ける実践の方法なのだ。もし夢の作品が本当に完成してしまえば、画家はもはや描き続ける必要がなくなる。けれども、夢の世界は逃げ水のように、ほんの少し遠くでまた画家たちを手招きし、次の作品へと向かわせる。私たちも画家と同じく、目前の作品を通してその先の夢を共有する。

松本 記  






アカデミア・プラトニカ
那珂郡那珂町飯田2574-17
TEL:029-295-5050
開館時間●午前11時〜午後6時
休館日●水・木曜日
E-mail:platonica@ba.wakwak.com

青木芳昭 個展
会期10月20日(日)まで




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